〝どうして急に眠くなるんだろう？〟
日常生活の中で、突然襲ってくる眠気を感じたことはありませんか？
例えば、仕事中や食後、夕方になって一日の疲れが溜まってきた頃に
つい眠気に襲われソファでうとうとしてしまった…という経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は眠気を感じるのには、いくつかの生理的なメカニズムが関係しているんだとか…！
今回は、眠気がやってくるメカニズムと効果的な撃退法を紹介します。

知られざる眠気のメカニズムに迫る！

眠気は、私たちの体と脳が自然に備えているいくつかのメカニズムによって引き起こされます。
その仕組みを具体的に見ていきましょう。

• 体内時計（サーカディアンリズム）
  私たちの体は24時間周期で動いており、このリズムに従って眠気と覚醒がコントロールされています。
  特に、夜になると体内時計がメラトニンというホルモンを分泌し、眠気が促進されます。

• 脳の疲労
  一日中活動を続けると、脳は疲れて休息を求めるようになります。
  睡眠は脳が情報を整理し、回復するための重要な時間。
  そのため、脳が疲れてくると自然と強い眠気を感じるようになるのです。

• アデノシンの蓄積
  脳の活動中に溜まるアデノシンという物質が眠気を引き起こします。
  アデノシンは睡眠中に分解され、目覚めたときにはリフレッシュされた状態に戻ります。

• 食事の影響
  食事の際、特に炭水化物や糖分を多量に摂取すると血糖値の変動が大きくなり
  その後、急激に低下することで眠気を引き起こすことがあります。
  食後の眠気はこのためです。

• ホルモンの変化
  メラトニンだけでなく、コルチゾールや他のホルモンのバランスも眠気に関係しています。
  特に夜、リラックスしていてストレスが少ない状態になると、眠気が一層強まることが多いです。
  
  

ここで寝たら終わり！今すぐできる眠気撃退法

誰しも一度は、絶対に寝たらいけない場面で急に襲ってくる眠気に悩まされたことがあるはずです。
会議中や試験前、大事なプレゼンテーションの最中など
眠気が最も歓迎されないときに限ってどうしても目が閉じそうになる…。
そんなとき、どうすれば眠気を乗り越えられるのでしょうか？

• カフェインを適量摂取する
  コーヒーや緑茶に含まれているカフェインは、一時的に眠気を抑える効果があります。
  ただし、摂りすぎると逆に集中力が低下することがあるので適量を心がけましょう。

• 軽い運動をする
  座りっぱなしでいると眠気が強くなりやすいです。
  席を立ってストレッチをしたり少し歩いたりすることで血流が良くなり、眠気が和らぎます。

• 冷たい水で顔を洗う
  冷水で顔を洗うと肌がシャキッとし、眠気をリフレッシュさせる効果があります。
  また、冷たい飲み物を飲むのも効果的です。

• 軽いスナックを食べる
  空腹が眠気を招くこともありますので、ナッツやフルーツなど
  エネルギーを補給できる軽食を摂るのも一つの方法です。

• 仮眠をとる
  どうしても眠気に勝てない場合、短時間の仮眠を取るのも有効手段です。
  5〜10分の仮眠は頭をリフレッシュさせる効果があり、長時間の眠気を軽減します。
  無理に起きているよりも、短時間でも少し休むことで、そのあとの集中力が回復しやすくなります。
  

眠気は思いがけないタイミングでやってきますが、少しの工夫で対処することができます。
次回眠気が襲ってきた際は、これらの方法を試してクリアに過ごせるようにしてみてくださいね。