もう悩まない!腱鞘炎の基本とリハビリポイント
最近、手や指を動かすたびに痛みや不快感を感じることはありませんか?
それはもしかすると腱鞘炎の兆候かもしれません。
今回は、手や指を頻繁に使う機会が増えた現代人にとって、身近な問題となっている腱鞘炎を徹底解説していきます。
まずは基本から!腱鞘炎の主な原因とは
腱鞘炎は、手や指の使い過ぎによって生じる炎症です。
デスクワークや家事、スポーツなど、手を酷使する動作を繰り返すことでの発症が多くみられます。
腱(筋肉を骨につなぐ部分)を包む腱鞘に炎症が生じることはまだ大丈夫ですが
この炎症が進むと腱がスムーズでなくなり、痛みや腫れ、時には指や手首が〝カクカク〟といった感覚を伴うことがあります。
腱鞘炎には種類がある!?
腱鞘炎にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。
- ばね指
手や指の使い過ぎや加齢、ホルモンの変化が原因で
指が引っかかる、痛みやこわばり、腫れなどの症状が現れます。 - ドルゲバン病
親指を動かす腱の炎症で、手首の使い過ぎや繰り返しの動作が原因です。
症状としては、手首の親指側に痛みが生じ、動かすときに不快感や腫れがみられます。 - 外傷性腱鞘炎
手や指の外傷や過度な負荷によって腱鞘が炎症を起こします。
主な症状は、痛みや腫れ、指の動きの制限で、特に外傷後に急激に現れます。 - リウマチ性腱鞘炎
関節リウマチによる炎症が原因で、手首や指の腱鞘に影響を与えます。
症状としては、痛みや腫れ、こわばりがあり、特に朝に悪化することが多いです。 - 手根管症候群
手首の正中神経が圧迫されることで発生します。
主な原因は、手首の使い過ぎや外傷、妊娠などです。
症状は、指先のしびれや痛み、感覚の低下があり、特に夜間に悪化することが多いです。
腱鞘炎を発症した際のリハビリポイント
安静
初期段階では、痛みを感じる部分をできるだけ使用せず、安静を保ちます。
必要に応じて、サポーターやテーピングを使用して固定しましょう。
アイシング
炎症を抑えるために、痛みを感じる部分に冷却パックを15分程度当てると良いです。
これを数回繰り返します。
ストレッチ
痛みが和らいできたら、ゆっくり無理のない範囲でストレッチを行います。
手首や指の可動域を改善するために、手首伸ばしや手首の回転などが効果的です。
筋力強化
ストレッチに加え、手首や指の筋力を強化するエクササイズを取り入れます
軽いダンベルを持ったリストカール、軟らかいボールを握るトレーニングなど
軽い抵抗を使った運動が効果的です。
動作の改善
最後に重要なのは、日常生活での作業環境や姿勢の改善です。
パソコンやスマートフォンの使用時には、手首が自然な位置にくるよう調整したり
道具の持ち方や使い方を見直すことで、腱鞘炎の再発の予防もできます。
腱鞘炎は、日々のケアや適切なリハビリが不可欠です。
もし手指に違和感を感じたら、弘前リハビリセンターにお問い合わせくださいね。
ストレッチやエクササイズの指導、日常動作の改善、痛みの管理などを通じて機能回復をサポートいたします!