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大人も子どもも要注意!夏に流行る感染症

大人も子どもも要注意!夏に流行る感染症

真夏日や熱帯夜が続くこの時期は、暑さによる疲労や寝不足などが重なり
大人も子どもも体調を崩しがちになりますよね。
ついさっきまで元気だったのに、急な発熱や発疹などの症状が現れたら要注意!
夏に流行する感染症かもしれません。

冬だけじゃない!夏にも流行する感染症

インフルエンザやノロウイルス(感染性胃腸炎)など
感染症というと冬に流行するイメージがありますが
様々な感染症には季節性があり、予防接種のワクチンがあるものとないものがあります。
特に今の暑い時期に注意したいのが、夏の三大感染症と呼ばれる
手足口病ヘルパンギーナ咽頭結膜炎(プール熱)です。

夏の三大感染症の症状とは?

では、夏の三大感染症にかかると、どのような症状が現れるのでしょうか。
それぞれの感染症の特徴や注意点と合わせて詳しく見てみましょう。

手足口病
●流行のピーク:6月~8月
●感染経路:経口感染(糞口感染)、飛沫感染、接触感染
●症状:その名の通り、手のひら・口の中・足底・足背などに
水疱性の小さな発疹が現れる
のが特徴です。
38℃以下の微熱がある場合もありますが
高熱が出ることは少なく、通常は4~5日間のうちに回復します。
●注意点:まれに髄膜炎、脳炎などの中枢神経系の合併症や
心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの症状が現れることがあります。
高熱が2日以上続く、嘔吐する、頭痛がある、呼吸が速い、ぐったりしている、
尿が出ないなどの症状がある場合は、ただちに医療機関を受診してください。

ヘルパンギーナ
●流行のピーク:6月~8月
●感染経路:経口感染(糞口感染)、飛沫感染、接触感染
●症状:38~40℃の発熱で発症し、口内の粘膜に水疱性の発疹が現れます。
喉の腫れと痛み、食欲不振、全身のだるさ、頭痛などの症状が
2~3日続きます
が、通常は1週間以内に回復します。
●注意点:口内の発疹や喉の痛みが強いため、唾液がうまく飲み込めず
よだれや軽い嘔吐がみられることもあります。
脱水症状にならないようにこまめな水分補給を心がけ
食欲がない場合は、プリンやゼリーなど口当たりのよい食べ物を与えてください。

咽頭結膜炎(プール熱)
●流行のピーク:7月~9月
●感染経路:飛沫感染、接触感染
●症状:プールでの接触により感染することが多いので、プール熱とも呼ばれます。
38~39℃の発熱で発症し、喉の痛みや結膜炎(目の充血・かゆみ)などの
症状が現れます
が、通常は4~5日間のうちに回復します。
●注意点:プールに入った後はシャワーを浴びて目をよく洗い
石けんでの手洗いや、うがいをしっかり行いましょう。
プールでの接触だけでなく、日常生活やタオルの共用でも感染する恐れがありますので
感染者との密接な接触は避け、タオルは個人で別々のものを使いましょう。

ウイルス性感染症の対処法と予防法

感染の原因となるウイルスは抗生物質で退治できないため(抗生物質が効くのは細菌)
これらの感染症の治療は症状をやわらげる対症療法が基本となります。

ほとんどの場合、水分・栄養をしっかり摂って安静にしていれば
身体がウイルスに対する抗体を作り出して回復していきます。
特に粘膜の材料となるたんぱく質や、免疫細胞を強化するビタミンA・C・E、
腸を元気にする乳酸菌や食物繊維
などを意識して摂りたいものです。

日焼けをして肌が乾燥すると免疫力の低下につながることも覚えておきましょう。

また、感染症が流行する時期には、屋内外の様々な場所にウイルスが付着している可能性があります。
まずは、基本的な予防対策として手洗いとうがいを徹底
家庭内でもバスタオルやフェイスタオルの共用は避けること。

さらに、手足口病やヘルパンギーナは
症状がおさまっても2~4週間は便からウイルスが排出されますので
トイレやおむつ交換のあとにも、石けんでしっかり手を洗いましょう。

夏は海・山でのレジャーや、水遊び、外遊びなど、楽しみがいっぱいの季節。
思いきり遊んで、体験して、楽しい夏の思い出を作るためにも
感染症予防や健康管理を心がけて、家族みんなで元気に過ごしましょう。

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