【右片麻痺】改善症例/60代/男性
J様は約6年前に脳梗塞を発症し、約6ヵ月の入院を経て
自宅退院しましたが、右片麻痺の後遺症があります。
退院時の右上肢・手指の麻痺は重度で感覚障害もあり
腕を挙げることや、指を別々に動かすことが難しい状況でした。
しかし、数年間デイケアでリハビリを継続してきたことで
感覚障害は残るものの、動きに少しずつ改善が見られ
今回、更なる改善を求めてご本人より
右上肢・手指の集中的なリハビリの希望がありました。
「生活場面のどこかで右手を使用できれば…!」とのことで
まずは靴下を履く際に右手を使うことを目標にリハビリを行いました。
施術前(Before)
▼まずは動画をご覧ください。
- 右手で靴下の履き口を掴むのに時間がかかる(左)
- 履き口を両手で広げてつま先に合わせる際に右手が外れてしまう(中)
- 靴下を両手で引っ張り上げる際に右手が外れてしまう(右)
この症状に対して、右肩関節・肘関節・手関節・手指関節の
随意運動練習(各関節を別々に選択的に動かす反復練習)、
物品つまみ・移動練習、実際に靴下を両手で履く練習を
1回60分を週2回×2週、計4回で実施しました。
リハビリのない日は自宅での短時間の自主練習を行ってもらいました。
施術後の右手の使用状況はどうでしょうか?
施術後(After)
▼まずは動画をご覧ください。
- 靴下の履き口を掴むことを比較的スムーズに行えている(左)
- 靴下の履き口をつま先に合わせる際に右手が外れない(中)
- 靴下を上げようと引っ張る際も右手が外れない(右)
比較
▼動画をご覧ください。
ご本人より施術後は靴下を履く際にできるだけ
右手を使用しているとのことでしたので
生活場面での右手の使用が増えれば、更なる改善が期待できます。
今後も別の場面で右手の使用を助言するなどフォローを継続していきます!