【非骨傷性頚髄損傷】改善症例/80代/男性
非骨傷性頚髄損傷で動作に不安があるI様。
・筋力低下がみられる
・上肢の曲げる筋肉と伸ばす筋肉のバランスが不均等
・右手親指の動きに制限がある
といった症状を抱えていました。
特に食事は、一部介助が必要でした。
そんなI様の目標は「魚を箸でほぐしながら食べられるようになりたい!」
目標達成を目指して、1回60分の施術を8回実施いたしました。
Before(施術前)
▼まずは動画をご覧ください!
スプーンを使う動作では、上手く掬えず、皿のへりを使ったり、左手を使っている様子が見られました。
箸を使う動作では、箸を開くことができず、離す動作に苦戦しているのがわかります。
これらを改善するため
●両肩甲骨から指先にかけてのリラクゼーション
●伸ばす筋肉を動かす動作の練習
●物品(スプーンや箸)の操作の練習
を8回に渡って実施しました。
その結果はどうでしょうか…
After(施術後)
▼まずは動画をご覧ください!
スプーンを使う動作では、皿のへりや左手を使わずに、すくうことができるようになりました。
自助具箸の開閉がしっかり出来るようになり、つまむ・離す動作がスムーズになっています。
施術後の食事の様子
▼まずは動画をご覧ください!
伸ばす筋肉をうまく使えるようになったことで、「スプーンですくう」「自助具箸を開く」「カップの持ち手から親指を離す」動作が上手くなりました。
施術前は親指の動作に制限がありましたが、自宅では飲料缶の掴み離しも上手くなり、大好きな「缶コーヒー」を楽しむ事もできるようになったそうです♪
食事に介助が必要だったI様ですが、施術後はスプーンを使えば、「自分のペース」で食べる事ができるようになっています。
空腹を満たすための「食事」から、自分のペースで食べる、箸を使用できる、飲物を楽しむ、と言った「こころを満たす食事」へステップアップする事はできました。
自助具箸も、実際の食事で使用できるレベルまで向上しているので、「魚をほぐしながら食べる」目標達成までもう少し!
今後は、次の段階の「自助具箸を使用に慣れてスプーンを卒業」が達成できるように支援したいと思います!