“やる気”や“頑張り”が、リハビリ効果を高める!
弘前リハビリセンターでは、ご利用者様が「こうなりたい」「あそこへ行きたい」など、ご自身で立てた目標を達成できるようにサポートをしています。
以前、ご利用者様が「楽しみがあれば身体も動くじゃ…!」と、リハビリ中におっしゃっていました。
実は、リハビリでは、目標を達成するための“やる気”や“頑張り”が、運動機能の回復を支えているというのは、脳科学でも証明されているんです!
臨床現場では経験的に知られていた
リハビリでは、意欲を高くもつと回復効果が高いことが、臨床の現場では経験的に知られていました。逆に、うつ症状を発症するとリハビリに支障が出て、運動機能回復が遅れる傾向があると言われていましたが、実際に心理機能面が機能回復にどの程度関連するのかは解明されていませんでした。
2015年、研究チームが関連性を明らかに
“やる気”や“頑張り”をつかさどる脳の神経核である「側座核」と、運動機能をつかさどる「大脳皮質運動野」との神経活動の因果関係に注目した研究チームは、サルを使った実験を行いました。
「側座核」を不活性化(=やる気がでないように)させることで、「大脳皮質運動野」の神経活動(身体の動かし方)がどのように変化するのか、というものです。
※側坐核:報酬や意欲など高次機能をつかさどる脳部位。
※大脳皮質運動野:身体の運動実行をつかさどる脳部位。脊髄を介して、筋肉の活動を制御している。
側坐核を不活性化させた時の変化
この結果から、脊髄損傷後の運動機能回復の初期では、側坐核による運動野の活性化がリハビリテーションによる手の運動機能回復を支えていることがわかりました。
つまり、リハビリテーションにおいては運動機能を回復させることばかりが重要なのではなく、“やる気”や“頑張り”が大切であることが、脳科学的にも証明されたのです。
モチベーションを高めるには?
機能回復のためのリハビリを継続して行うには、本人のモチベーションがとても重要です。
- 目標設定の重要性を理解する
明確な目標設定は不可欠です。自分自身が望む結果や回復の進捗を明確に設定することで、リハビリへの意欲も高まります。 - 日々の進捗を記録する
リハビリを開始してから日が浅いうちは、進捗は小さな変化から始まります。日々の成果を記録することで、自身の努力が実を結びつつあることを実感できます。 - ポジティブな考え方
自己否定やネガティブな考えは、リハビリの進行を妨げることがあります。リハビリでできなかったことに目を向けるのではなく、自身の成長や達成に焦点を当て、ポジティブな考えを維持しましょう。 - 自分を大切にすること
自分自身の能力を信じ、時には自分を労わることも大切です。自己肯定感を高め、自分自身に対する愛情を持ち続けることで、モチベーションを維持することができます。
弘前リハビリセンターでは、モチベーションを維持しながらリハビリに取り組める様に、しっかりとサポートさせていただきます。
リハビリは楽なものばかりではありませんので、ストレスが溜まることもあります。
ご利用者様の趣味、好きな事、興味のある事、生活スタイル等から、気分転換・ストレス解消・休息方法等のご提案もさせて頂きます。
心も身体もゆとりを持ちながら、ご自分のペースで確実に目標達成できるよう、全力で応援させて下さい!