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梅雨の時期…天気が悪くなると「古傷が痛む」のはなぜ?

梅雨の時期…天気が悪くなると「古傷が痛む」のはなぜ?

梅雨の時期になると、日照時間も減って、雨が降っていると外出が億劫になったり…なんとなくネガティブになってしまいます。
また、天気が悪くなると頭痛がしてきたり、昔ケガをした箇所が痛む…など、体調面にも影響がでてしまう方は多いのではないでしょうか。(私もその1人です。)

今回は、天気が悪くなると古傷が痛む原因を考えていきたいと思います。

天気が悪くなると痛みがでる=天気痛

天気によって引き起こされる体調不良を「気象病」といい、その中でも片頭痛や関節痛、古傷が痛むなど、痛みを伴うものは「天気痛」と呼ばれています。

「雨の日は身体がだるい」「雨の前は頭痛が起きやすい」「気分が落ち込む」など、天気痛を含む気象病は【気のせい】ではなく、実際に、気温や湿度、気圧の変化によって引き起こされることが分かっています。

耳が敏感だとなりやすい?

気象要素の中でも、特に気圧の変化が天気痛の大きな引き金になっていることが分かっています。

特に症状が出やすい季節は、気圧の差が大きい台風のシーズン、低気圧が長く居座り湿度が高くなる梅雨の時期と言われており、特に、耳が敏感な人がなりやすいと考えられています

耳というのは「内耳」のことを言い、内耳が気圧の変化に敏感だと、交感神経が興奮してめまいが生じたり、痛みを感知する神経が刺激されることで古傷や関節が痛くなるそうです。

低気圧による影響はまだまだあった

人間の体は「水の袋」と形容できるほど水分が多く、水分は圧力の低い空気中へ向かおうとするため、細胞内の水分も外に向かって膨張することになります。これが体のむくみとなり、傷跡が圧迫されることも古傷が痛む原因とされています。

さらに、気圧が低下することで自律神経が活発になり、「ヒスタミン」が過剰に合成されることが分かっています。「ヒスタミン」とは、私たちの体の組織内に広く存在する化学物質で、ケガなどをすると活性化し、炎症反応を促進する性質があるため、痛みや腫れが出てくることになります。

昔のケガなど表面上は治っている様に見えていても、体の内部ではまだまだ回復しておらず、血流が悪いままになっていることもあります。そのため、過剰に分泌されたヒスタミンによって、まだ治りきっていない組織で炎症反応が起き、痛みが発生してしまうのです。

痛みにそなえたケアを

このように、天気が悪くなると古傷が痛むのは、様々な要因が重なって引き起こされているようです。古傷の痛みに対して大切なことは、その部分の血行を良くし、組織を活性化させる事です。そのためにも、日頃よりストレッチやマッサージ等による患部へのケアが大切です。

また、耳の周りの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなります。天気痛が起こりそうな時は、内耳の血行をよくすると効果的です。

耳にホットタオルや温かいペットボトルを当てたり、耳の後ろにあるツボ「完骨(かんこつ)」(耳のすぐ後ろにある出っ張った骨の下のくぼみ)あたりを温めたりするとよいでしょう。

自律神経の活動を整えるためにも、十分な睡眠時間の確保規則正しい生活リズム食生活を心がけることも大切です。

「そのうち治るだろう」と痛みをそのままにしている事はないですか?
その小さな負担が古傷を治りにくくしたり、小さな傷が積み重なることで突然の大きな痛みに繋がってしまいます。将来の自身の健康のためにも、しっかりと治療していく事を心がけましょう

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