秋の味覚・きのこパワーで心と体を整えよう!
食欲の秋。旬の美味しいものもたくさんあり、ついつい食べ過ぎてしまう…という方も多いのではないでしょうか。実は今が旬の食材“きのこ”は、驚くべき健康効果を秘めているのをご存じですか?
今回は、きのこが私たちの健康にどのように役立つのかご紹介します!
きのこが与える健康効果
きのこを摂取することでどんな効果があるのでしょうか?今回は、5つご紹介します!
①免疫力を高める
きのこには「β-グルカン」と呼ばれる腸内の免疫細胞にダイレクトに働きかけてくれる食物繊維。免疫機能を司る器官をサポートするといった働きがあるため、摂取をすることで総合的に免疫機能を高めてくれるといわれています。特に、シイタケ、マイタケ、エリンギに多く含まれ、風邪やインフルエンザの予防や、花粉症などのアレルギー症状に悩んでいるかたにおすすめです。
②コレステロールの低下に役立つ
きのこは、コレステロールの低下に寄与する食物繊維や抗酸化成分を含んでいます。特にシイタケには「エリタデニン」という成分が含まれており、血中のコレステロール値を低下させる作用が確認されています。これは、心血管疾患や動脈硬化のリスクを減らす効果があるため、心臓病の予防に役立ちます。
③抗酸化作用で老化防止
きのこには強力な抗酸化物質が豊富に含まれています。
特に「エルゴチオネイン」という成分は、細胞のダメージを防ぎ、老化を遅らせる効果があるとされています。エルゴチオネインは体内で生成できないため、食事を通して摂取する必要があります。
きのこはその数少ない供給源の一つで、細胞を酸化ストレスから守ることで、肌の老化やシワの予防に役立ちます。
④ビタミンDが豊富
ビタミンDは骨の健康を保ち、骨粗しょう症の予防に重要な役割を果たします。
また、ビタミンDは日光に当たることで生成できますが、屋内生活が多い現代人にとって、食事からの摂取が大切です。特に日光を浴びたものを食べることがポイント。
きのこには、ビタミンDが豊富に含まれるため、効率的な摂取源となります。
⑤ダイエットや体重管理に最適
きのこは非常に低カロリーでありながら、食物繊維が豊富なため、満腹感を得やすい食材です。
また、脂肪や糖質も少ないため、ダイエット中の食事にぴったりです。
食物繊維は腸内環境を整える役割もあり、便秘解消にも役立ちます。
きのこをうまく活用すれば、食べ過ぎを防ぎながらも、満足感のある食事が楽しめますよ!
きのこにはリラックス効果もある?!
イライラや神経の高ぶりを抑え、リラックスさせる効果がある「GABA(ギャバ)」という成分。
抑制系の神経伝達物質として働き、ドーパミンなどの興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えることでリラックス状態をもたらします。このGABAを豊富に含むのがきのこで、えのき茸やブナシメジに多いと言われています。脳内で分泌されるGABAですが、腸にもこの受容体があり、食べて摂取することでも効果があります。
きのこはヘルシーな万能食材
低カロリーで栄養価が高いだけでなく、食物繊維も豊富。ダイエットや体重管理を意識する人にぴったりの食材です。ヘルシーで満足感の高いレシピをご紹介♪ 美味しく摂取して健康を目指しましょう!
きのこを調理する際に覚えておきたいポイント
◎調理前は水洗いしない!
きのこは、水で洗うことで栄養素が溶け出し、香りが飛んでしまうことがあります。
水溶性のビタミンやミネラルは水に溶けやすく、洗い流してしまうと、これらの栄養素が失われてしまいます。汚れが気になる場合は、乾いた布で優しく拭き取るか、ブラシで軽くこすって汚れを取り除くようにしましょう。
◎焼くor炒めるときは強火で!
きのこの大部分は水分で構成されているため、弱火で加熱すると水分が出過ぎてしまい、水っぽくなることがあります。焼くまたは炒める際には、火力を上げ、短時間で調理するようにしましょう。
強火で熱することで、きのこの水分が適度に蒸発し、旨みが凝縮されます。
また、焼き色をつけることで香ばしさが増し、風味豊かに仕上がります。
これからの季節にぴったり♪シイタケと鶏肉のヘルシー鍋
うま味たっぷり!舞茸とほうれん草の和風パスタ
☆余ったキノコは冷凍保存も可能です!冷凍したきのこは調理時に細胞がほぐれやすくなり、うま味や香りをより強く感じられるようになります。
シイタケやマイタケなど、日常に簡単に取り入れられるきのこを食卓に並べるだけで、体を内側から強くすることができます。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期なので、積極的に取り入れて、健康維持を心がけましょう♪