睡眠の基本 / 睡眠障害 / 作業療法士にできること
ここ数年で〝睡眠の質〟という言葉が一般的になってきたように
〝睡眠〟という生活行為の重要性が高まってきているように思います。
そもそも〝睡眠〟とは?
睡眠の定義は、眠ること、すなわち周期的に繰り返す
意識を喪失する生理的な状態のことであるとされています。
睡眠の特徴について
睡眠の特徴は、体の動きが止まる、外的刺激に対しての反応が低下している、
意識を失っているが簡単に目覚める状態となります。
つまり、昏睡や病的な意識消失との違いは簡単に目覚める状態かどうかです。
理想の睡眠時間について
様々な睡眠時間による調査では
健康や長寿のために必要な睡眠時間は7時間とされています。
睡眠障害の種類について
では、睡眠障害といわれるものはどのようなものがあるのでしょう?
睡眠障害国際分類第2版(ICSD‐2)によると
Ⅰ.不眠症
Ⅱ.睡眠関連呼吸障害
Ⅲ.中枢性過眠症
Ⅳ.概日リズム睡眠障害
Ⅴ.睡眠時随伴症
Ⅵ.睡眠関連運動障害
Ⅶ.孤発性の諸症状、正常範囲と思われる異型症状、未解決の諸問題
Ⅷ.その他の睡眠障害
に分類されます。
作業療法士は睡眠障害にどう関わるか
睡眠障害に作業療法士が関わるとして、どのような関わり方があるかを考えてみました。
●お身体の状態や 睡眠環境(寝具や照明など)の評価
ご本人を取り囲む寝室や寝具といった環境調整も有効です。
お身体の状態を確認したうえでの
枕の高さやベッドマットの硬さや就寝時の姿勢の調整が必要です。
他にも、寝具の色、寝室の照明機器、香りなども挙げられます。
● 睡眠や生活環境に関する聞き取り評価
睡眠は毎日の習慣によって左右される場合があるため
どのような生活習慣が必要で、強化すべき習慣は何か
避けるべき習慣は何かといった睡眠衛生指導も重要になってきます。
また、強化すべき習慣の1つとして運動が推奨されていますので
お身体の状態に合わせた無理なく継続できる運動も必要です。
〝睡眠〟は他のADL(日常生活動作)と同党に必要不可欠な行為です。
睡眠障害でお悩みの方は、弘前リハビリセンターまでお気軽にご相談くださいね。