【防災】災害時に役立つ備え【食料編】
毎年9月1日は「防災の日」で、防災の日を中心とした1週間は「防災週間」です。
9月1日は1923年に関東大震災という震災が起こった日で、その経験から、震災や火災に対する都市防災対策が大きく見直され、1960年に「防災の日」が制定されました。
8〜9月は、日本列島に接近する台風がもっとも多くなる時期です。
現在も、台風10号が各地で猛威を奮っています。
また、8月8日には、日向灘で震度6弱の地震が発生し、「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表されました。
いつ起きてもおかしくない、と言われている災害に、皆さんはしっかり備えていますか?
防災週間となる今回と次回は、2部に分けて災害時に役に立つものを紹介していきたいと思います!
今回は食料編です!
備蓄食料の選び方
日頃から、防災グッズとして食料を備蓄している人もいる事でしょう。しかし実際に災害が起きた時に「食べられること」が重要なポイントとなってきます。では、どのようにして選ぶと良いのでしょうか?
栄養バランスで選ぶ
速やかに栄養補給できるものが好ましいと言えます。ストレスが多い災害時には1600~2000カロリーが摂取の目安です。食べ物だけで難しい場合は、サプリメントなども用意しておくといいでしょう。
常温で日持ちするものを選ぶ
停電で冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなることも考えて、常温で保存できるものを選びましょう。保存期間(賞味期限)が3年以上かつ、わかりやすく印字されたものや購入日を記入できるものが好ましいです。
家族構成や持病、アレルギーを考える
家族みんながおいしく安心して食べられるように、アレルギーのあるものはもちろん、苦手なものも省くようにしましょう。普段の食事でよく食べている料理や、好みの味付けのものなどであれば、安心して食べることができるでしょう。
調理不要や開封しやすいものを選ぶ
非常時にはガスや電気、水道が使えない場合や、ゆっくりと食事を摂る時間や場所がないこともあるので、調理不要ですぐに食べられるものや、水を注いで待つだけで食べられるものなどを選びましょう。
何をどれくらい備蓄すればいい?
災害発生からライフラインの復旧まで、1週間以上かかることが想定されます。支援物資が届かなかったり、スーパーやコンビニで食品が手に入らないこともあるため、食料は、家族の人数×3食×7日分を備蓄することを心がけましょう。
飲料水
飲料水と調理水として、一人あたり1日3L必要です。
水の他、普段飲み慣れたお茶やコーヒー、野菜ジュース、スポーツドリンクなどもストックしておくことがおすすめです。2Lのものだけでなく、軽くて持ち運びやすい500mlのものも用意しておくとよいでしょう
主食
エネルギー源になる炭水化物。研がずに炊ける無洗米や腹持ちのよい切り餅、パスタやそうめんなども備蓄にぴったりです。調理の必要なく簡単に食べられるカップ麺やパンの缶詰、レトルトのおかゆなども備えておくとよいでしょう。
主菜
炭水化物ばかりになると、栄養バランスが崩れ、体調不良や病気になる可能性もあります。タンパク質が取れるように、肉(コンビーフ・焼き鳥など)や、魚(ツナ・サバ・イワシなど)の缶詰や、カレーや牛丼などのレトルト食品がおすすめです。
副菜、果物
ビタミン、ミネラル、食物繊維を補うために、野菜を常備しておきましょう。玉ねぎやジャガイモなどの日持ちする野菜や、ドライフルーツや果物の缶詰などを備えておくとよいでしょう。
インスタント味噌汁やスープなどで、野菜が入った物を備えておくのもおすすめです。
調味料
料理に欠かせない調味料ですが、レトルト食品や缶詰などに加えて味を変えて食べる、という使い方もできます。味に変化を付けることで、食事でのストレス軽減になります。
お菓子
チョコレートや飴などから糖分を補給することで、脳の働きも活性化します。緊張状態が続く災害時にはストレスが大きくなるので、日ごろから好きなお菓子をストックしておきましょう。
東京都防災HP「東京備蓄ナビ」では、家族に合わせた備蓄品目や必要量の目安を調べることもできます。
いざという時に心身ともに健康に過ごすために、食事は何よりも大事なことです。
自分や家族の命を守るためにも、美味しい非常食を選んでみてはいかがでしょうか?