日本の秋の風物詩!月見を楽しむ十五夜
じりじりと焼けつくような夏の日差しが少しだけやわらぎ、秋がすぐ近くまでやってきましたね。
秋は気温や気圧の変化が大きく体調を崩しやすい季節です。
湯舟にゆっくりつかる、温かい飲みものを飲むなどして身体を温め、免疫力を高めていきましょう。
そんな9月の日本の伝統的な行事といえば…十五夜!
ただ、十五夜という行事は知っているけど、どのような行事なのか分からない方も多いかと思います。
今回は、十五夜の歴史やお供え物などについて解説していきます。
十五夜ってどんな行事?
日本の秋の風物詩〝十五夜〟とは、農作物などの秋の収穫を月に感謝する行事です。
別名〝中秋の名月〟とも呼ばれています。
十五夜の日は1年で月が最も美しく、明るく見える日なんだそう。
実は十五夜は〇〇から伝わった文化だった!
十五夜は日本初の文化ではなく、中国の〝中秋節〟から伝わった文化だと言われています。
中秋節とは、月を眺めながらお茶やお餅を飲食するという行事で
平安時代に日本の貴族へ広まり、江戸時代には平安貴族から庶民にも広まりました。
平安貴族にとっての十五夜は、月を見ながら宴会を楽しむ行事だったのですが
庶民にとっての十五夜は、作物の収穫を月に感謝したり、豊作を祈る行事となりました。
月の模様の見え方が国によって違う!?
月の模様は国によって見え方が違うことをご存知ですか?
日本ではご存じ〝ウサギの餅つき〟ですが、アラビアでは〝吠えるライオン〟、
南ヨーロッパの海沿いの国々では〝片腕のカニ〟など様々な見方があるのだそう。
各国で違う月の模様、実際に見てみたいですよね。
代表的なお供え物
- ススキ
秋に収穫できる稲穂に見立てて飾り始めたことが由来だと言われています。
切り口が鋭いことから〝邪気や災いなどから遠ざける〟といわれているため
お月見が終わった後には魔除けとして軒先や庭、田畑などに吊るしておく地域もあるそうです。
- 月見団子
米粉で作った丸い団子のことです。
団子を月に見立てて〝月に収穫を感謝し翌年の豊作を祈願〟します。
数や積み方にも種類があり、十五夜は15個、もしくは十五夜の一の位をとって5個、
または1年に訪れる満月の回数である12個(閏年は13個)をお供えします。
三方という台に白い紙を敷き、ピラミッド型に並べるのが正式で
〝収穫の感謝や祈願を月の神まで届ける〟という意味なんだそうです。
普段何気なく見ているススキやお団子にはちゃんとした意味があったんですね。
今年の十五夜は9月17日になるそうです♪
家族や友達と一緒に月に感謝しながら、月見団子を楽しんでみてはいかがでしょうか。